おじんブログ

Webアプリに関する知見とか雑記です

ライブラリのWhyをしっかり読む

ライブラリの公式ドキュメントの細かいところを読んで手元のコードを直していると、ふと「特定ライブラリに依存したことしかできるようになっていないのでは?」と思う。

じゃあライブラリを一切依存しないのは難しい。簡単なものならできるかもしれないが、プロダクションレベルのことを考えると、要求に対して考えることが爆発的に増えてしまう。現実的ではない。または、既にライブラリが使われているプロジェクトに入ることで利用するパターンも有る。

なのでどのライブラリもサンプルコードと公式ドキュメントをさっと目を通して使えるようにする。業務中のコードなら先人が残した書き方を参考にする。正しいかは別にして、とりあえずさっと使えるようにする。

仕事としてはそれで正しいが、ふと「日々出るライブラリに振り回されているんじゃないか?」と思う様になってきた。

そう思ったので、ライブラリの公式ドキュメントを見るときは、「Why」の項目を読むようになった。「Why」にはそれが生まれた背景が書いてあり、作者の発想の方向性を知ることができる。出発点が分かるので、「設計者はこう考えたのかな?」と、アタリを付けて利用できる。よくわからないまま振り回されるのは減ると思う。

流石に全部のライブラリのWhyは探れないようにしても、コアなライブラリについては読んでおいたほうがいいと思っている。ViteとかReactあたり。

後続ツールは基本的に先発の「課題点」をクリアする、または前提背景が変わってきたため生まれる。その課題点をすくい取る審美眼は、ライブラリが変わっても持ち越せる資産だと思う。